Sクリスチャンセンター教義と活動
■2.活動実態
2−B.教会政治の統制的中味
a.)
@日常生活で『朝5時半からの祈り、一日5時間の祈り、150回の預言、10章の聖書通読』の日課を守らされ、時間・回数を記録し、上位者に提出している。神学生は、神が直接上位権威者に自分の実態を教える、との怖れから、忠実に日課の実行に努め、正直な申告を行っている。
A日曜の複数の礼拝、平日の礼拝、早朝と夜の祈祷会、神学校の授業の皆出席。
(教会によって集会数が違い、突発的に『神の示し』で変更がある。)これらを満たしていない場合、上位者から注意されるが、それでも、満たせない場合、処遇で不利になる。@Aを満たせない理由は、どのような事情があっても上位者に考慮されず、『神と召しとリバイバルのために』無条件で満たすことを迫られる。しかし、上位者・教会への服従度、貢献度により、条件が緩和されており、そのため上位者への「すり寄り」や迎合がある。
b.)
責任長老・長老・牧師・宣教師は、教会員・来会者を『悪霊の影響下にある』『悪霊が入っている』と一方的に判定する『霊を見分る権威』を持つ。教会内ではその人物に直接『悪霊追い出し』をしたり、そのための祈りが行われる。また、教会奉仕者は長老・牧師の判定と指示に従ってその人物の監視・報告をする。c.)
責任長老・長老・牧師・宣教師を批判・否定した人物を『サタン・悪魔に惑わされた』と教会内に知らせる。また、批判自体を『サタンの働き』とする。神学生・教会奉仕者にはその人物との交流によって悪霊の影響を受けないように注意を促す。d.)
責任長老・長老・牧師・宣教師は、神学生・教会奉仕者に『悪霊の影響』を常に避けるように指示する。▼『悪霊からの守り』のために、
▼『悪霊の影響』があるとして、以下の指示を出すことがある。
親族を含めた未信者との交流の制限
夫婦以外の男女の隣席禁止
情報・娯楽・服装・嗜好の制限
教会に来ている子弟への教育・制限事項の指示・注意
悪霊の影響下にあると判定された人物との接触・交流禁止
神学生間の自由な会話・集会は、『作り話・噂話の悪霊』が働く温床になるので、禁止
e.)
批判的な理由で脱会した人物について、▼『精神的問題がある』『信仰がおかしくなった』『悪霊に惑わされた』との評価を発表する。
▼それが牧師の場合、Sクリスチャンセンターの全国の教会で発表し、一切の交流を禁止する。
▼その人物による過去・現在の発言記録・文書に触れることを禁止する。
▼脱会者や外部の批判者が、病気、死亡、困窮などに遭ったとの伝聞があると、確認なしにそれを伝え、
『この教会の守りから出て、この教会と権威に逆らった結果だ』
『神が立てた権威と教会を批判することは、神に逆らうことだ』と教会内で教える。
f.)
神学生・教会奉仕者が、長老・牧師・宣教師の指示や注意に従わない場合は、教会奉仕から下ろされたり、処分され、その事実を教会内で周知される。また、要注意人物としてマークされる。g.)
神学生・教会奉仕者は、『オーダー』の結果を、その言葉通り寸分違わず出さなければならない。達しない場合、ちょっとした不注意や遅れであっても、家庭の事情などがあっても関係なく、『神のオーダー』だからと厳しい注意や叱責、処分が行われる。長老・牧師・宣教師による注意や叱責は、『あなたのやったことは神の前に悪い事です』『私は奉仕を命がけでやっています』との言葉を使い、奉仕者の姿勢そのものを批判する。これと終末論と試練の教え(1-B,1-L)が相まって、精神的圧迫と命の恐怖・脅迫感を与え、無条件の自己否定と服従と忠実さを迫る。