<Sクリスチャンセンター脱会者の記録>


Sクリスチャンセンター教義と活動

 フラッシュバックなどがある方には辛い内容かもしれません。Sクリスチャンセンター問題の情報を求めておられる方、実態を客観的に見られる方に、お読みいただきたいと思います。


文責:y.niho (プロフィール) (管理人の体験と認識)
(脱会者:元Sクリスチャンセンター鎌倉教会牧師('93-97)北九州教会牧師('98-99))



■はじめに■


 ここに書く活動内容は、主に、主管教会である「東京(牧師:A氏)」、「長崎(牧師:B氏)」と付属する「S神学校」、海外宣教他関連団体の2004年までの実態に拠ります。

 その他のSクリスチャンセンターに属する教会では、主管教会の影響の強さや、各牧師の姿勢によって状況に差があります。影響が強い教会は、牧師が長老と呼ばれる旭川、柏、新潟、名古屋、兵庫、沖縄、ニューユークです。これ以外でも、抑圧的ではないとしても、下の教団教義を踏まえた説教をし、教会スタッフや神学生による実践をしています。

 また、日曜日10時台の礼拝は、通常穏やかな内容になっており、神学校入学を勧誘されたり、奉仕や手伝いを請われても、必ず断り、信徒として参加しつづける場合には、このような体験をすることは無いと思われます。

 Sクリスチャンセンターは、出版社、新聞社、音楽出版社などを運営し、一部キリスト教書店が出版物を販売しています。また、組織陣容をそのまま利用した形でNPO法人による孤児院運営をしています。(東京都所管)その法人は、Sクリスチャンセンターの名を表に出さない形で、会場契約をしてNPO活動の広報を行うことがあります。法人の広報HPにもSクリスチャンセンターの名がありません。この法人については既に社会活動として認知されて事業が進行しているため、運営の透明性が望まれます。
 これら全てのSクリスチャンセンター関連法人は、実質Sクリスチャンセンター責任長老会が主導する下部組織であり、A氏B氏による指導下にあると言えます。SクリスチャンセンターメンバーはSクリスチャンセンターの宗教活動の一環と考えています。
 また、Sクリスチャンセンターグループは全国で活動していますが、日本の宗教法人格を持っていません。(米ロサンゼルス教会だけが、カリフォルニア州の宗教法人認可を得ています。)

 




『Sクリスチャンセンター』教義と活動
■序文■



 Sクリスチャンセンターの問題は、信仰の名を使った支配と人格の抑圧(教会のカルト化)の実態があることと、その自覚が希薄なことです。

 Sクリスチャンセンターは、プロテスタントキリスト教の福音的キリスト教会を名乗って信徒を集めていますが、その実態は、無条件の贖罪・救い・愛など福音の基本教理を薄め、聖書神学を歪曲し、独自の方法論的教義の下に、組織維持拡大を目指しています。

 その教義を一人で描き、実践を求めているのは教団創設者A氏です。そして、その教義への極端な実践的追従者が居り、組織的動きとなっています。

 A氏は、プロテスタント福音派の神学校を卒業し、福音派教会副牧師を経て、1984年にSクリスチャンセンターを設立しました。

 彼は、Sクリスチャンセンターで教えられている教義を『神の示し』『神の声』によるものとしています。それを「信仰」によって行い、この教派と教会を運営していると言います。

 A氏と、追従者である『長老』たちは、創設者が描いたビジョン・教義を厳格に文字通り行おうとします。彼らは、教義の実践において、「『神の示し』に従って行動する」と言います。その結果、恣意的、自己満足的な説教や指導をすることになり、教団内で権威が上である程、厳格に断定的で抑圧的な指導をします。

 この教団の活動に献身的に参加した結果、生活に支障を来たしたり、精神的被害を受けるなどの実態があります。

 下位の教会奉仕者は、創設者と『長老』の意向に全面的に従って、その教義・指示を実践し、自分の任されているグループに教育していきます。それが信仰的動機によるもので、疑問を感じないことが大きな問題です。



 この教団は、教団独自の教義や立場、また規約について詳しく記した公式の文章を持ちません。

 教団の方向性は創設者による時々の発言と著作物によって決まります。注意や処分については、現場の最終責任を持つ者が聖書を読み『神の示し』に従って決めます。

 本文「1.教義的特徴」で、それらの発言や記事と、教団に浸透した認識から、実質的教義と言えるものをまとめます。

 「2.活動実態」では、信仰的抑圧の仕組みや実態などをまとめます。



(『 』内は、Sクリスチャンセンター内で、通常使われている言葉です。)


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