<Sクリスチャンセンター脱会者の記録>


Sクリスチャンセンター教義と活動
問題の概略



■3.参加してから教団活動に至るまでのパターン

 大量脱会があった2004年頃まで、以下のようなアプローチが盛んに行われていました。

 まず、Sクリスチャンセンターに参加すると、はじめは、
『人生における神の計画があなたにある。あなたは神に召された器だ。』
 という言葉を言われます。
 それは、長老・牧師からの『預言』『示し』(すなわち『神からの言葉』)として、名指しで言われます。
 そして、『あなたへの神の計画がこのSクリスチャンセンターの中にある。』と言われます。
 具体的内容としては、
  『悪霊からの守り(または癒し)のためにこの教会に導かれている』
  『人生の道が開かれる』
  『海外宣教に召されている』
  『(神から与えられた預言、癒し等の)霊的の賜物がある』
  『牧師(または預言者,宣教師等)に召されている』
など。
 言われた方がその言葉を信じて安定して来るようになると、
『この教会を離れるとサタンの攻撃に遭う。人生への神の計画が失われることになる。』
 と言われるようになります。
 さらに、その内容は教会在籍や奉仕の事にとどまらず、
『人生そのものまで失うことになる』とまで言われたりします。
 長老・牧師は『預言』を言った後に、
『新約時代の預言は間違うこともあるので吟味してください』と付け加えます。
 しかし、説教では、
『人生の計画・召しを受け取るには、へりくだって神に聞き、神の声に従うことです』
『誤って召しを受け取らないと後悔することになる』
などと語り、
預言であらかじめ言っていったことについて、人生や信仰に絡めて動機付けをします。
 また『聞き従い』に関係のない説教でも下のような内容が多い。

『人には罪がある。たとえ自分がどうしようもない存在に思えても、神は見捨てず用いる。神の目にあなたは高価で尊い。自分を卑下しないで神からのものを受け取りなさい。』

 Sクリスチャンセンターに限りませんが、宗教教育で植え付けられるものとして、「悔い改め」徹底による罪意識、人の救いが自分の伝道にかかっているという使命感、病や悲惨を解決する志向があります。そのまじめな求めを持っている方や自己イメージに傷を持っている方が、Sクリスチャンセンターが語る「超自然的な解決、神のビジョン、召しの声、受容、自己存在の引き上げ」を説得されてここに居場所を見つけてしまうことが見受けられます。



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文責・管理人:y.niho