<Sクリスチャンセンター脱会者の記録>


Sクリスチャンセンター教義と活動


■1.教義的特徴


1−L.この世や人より『神を選ぶ』 その報いの法則

 強烈な終末的価値観の中で、この世の人生や人間関係よりも『神を選ぶ』選択が迫られ、メンバーの多くはその価値観を受け入れ選択する。その報いは『神と共に歩む』『神の手と支配による人生の導きを得る』『リバイバル(人類救済)のための働きが進む』『天国に宝を積む(天国での報いを受け取る)』ことである。メンバーはこれに心酔し、これだけが人生の目的になる方向へ指導される。またここ数年は、神とSクリスチャンセンター教会の位置付けが一体で同等であり、『神に従うとは、教会・長老・牧師に従うことだ』とされている。以下の項目はこの背景で行われている。 (関連:1−G.旧約聖書を根拠に、教会の神聖と服従を教える)

『献金により神の祝福を受ける』法則を強調する。神に従って献金をすることで、神が献金者に霊的、実際的に大きな報酬を与える、と信じている。牧師は高額な献金を勧めることを、信徒を益する事とし、神の使命または義務と考えている。「神に聞き従って、教会・牧師・奉仕者や、活動のプロジェクトに捧げることは、神に覚えられ、必ず報いがある」と語る。

『預言』『感謝と賛美』『海外宣教』『権威への服従』の励行によって、神が報いとして活動を進展させる、と信じている。逆に、活動が進まない場合、『献金』『預言』『感謝と賛美』『海外宣教』『権威への服従』の不実行を、原因とすることがある。

▼『特に重大な働きや、使命が大きい人には、必ず悪霊の攻撃が強くあったり批判を受けたりする』と言い、困難・逆境・批判を活動が正しいことの確認だとする。このため逆境・批判があっても『ただひたすら感謝する』という発想がある。 (1−F.b.)個人と悪霊 参照)

▼他方、奉仕と『聞き従い』への『不忠実』が、病い・生活の困難・悪霊の攻撃による精神的圧迫の原因ともされる。『神の使命から逃げると困難が起きる』と言い、これを旧約聖書のヨブ・ヨナの試練になぞらえて教える。「神は、人が救われ、神を知り、聞き従うようになるために、訓練として困難を与える」と言う。それで脱会者には必ず不幸が起こると教えている。

▼Sクリスチャンセンター内ではこの経緯で人の不幸を語ることが肯定されており、『責任長老』や一部の牧師が各地方の牧師会・礼拝・『カリスマ聖会』で抽象的・具体的に話す。主に脱会者の不幸を材料にしており、それをもとに教会への服従を迫っている。その中味は脱会独立した教会のメンバーにも意図的に電話などで流布される。話の内容は『神がその情報を権威者に教えた』として、確認もせずに事実として流布される。話の切り口は「神に従わない結果、悲惨な目にあっている」という一方的な解釈に終始する。

『困難は神が与えた試練だ』『神が奉仕者に足りるか試験している』『教会に従わないと不幸になる』『この教会を出ると悪いことが起きる。悪魔が攻撃する』『神があなたのために備えた人生の計画が失われる』教職者・預言者はこれらの言葉で、メンバーが奉仕者・神学生を辞めることや退会するのを留めようとする。会話・説教・神学校・預言でたびたび言う。

「Sクリスチャンセンター脱会者の記録」表紙

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