<Sクリスチャンセンター脱会者の記録>


Sクリスチャンセンター教義と活動


■1.教義的特徴


1−F.『悪魔・悪霊』の存在の強調

a.)社会を支配する悪霊

a−1)一般の社会や人は、悪霊に囚われているのが原因で、神を信じず、教会に来ず、救われない、と言う。また、現在の社会が神に反する行いをしているので、裁きとして悲惨なことが起きる、とする。このままでは、皆、死後地獄に行く、と語る。
 これは、「自分たち以外の人類は、悪霊の影響下にあって滅びに向かっている」という決定的運命論を導いている。このことが、伝道の使命と義務に捕われる原因となり、動機付けの大きな部分になっている。

a−2)『地域の霊の縛り・霊の戦い』『地域を占領する歩み』

 教会と社会を、それぞれ神、悪魔の支配下にあるとして明確に区別し、教会が地域の悪霊を追い出したり封じ込める必要を説く。これを『地域の霊の縛り・霊の戦い』と呼ぶ。
 また、各地で霊の戦いを行い、そこに教会を置いて活動することを、『サタンへの勝利』『地域を占領する歩み』と呼ぶ。
 日本各地と海外に教会ができることや、伝道や癒しが進むこと、出版・孤児院などの組織の活動について、信仰と霊の戦いの目に見える結果だと、メンバーは信じている。それで、活動に耐える自己説得を行う。


b.)個人・教会と悪霊(2−B.b〜e参照)

b−1)『サタン』『悪魔』『悪霊』が、隣人や家族などSクリスチャンセンターの教会の外で働き、Sクリスチャンセンター教会員を攻撃していると強調する。『重大な働きや教会の活動、使命が大きい人に、特にアタック(攻撃)が強い』とする。逆境の原因を、このためだとすることが多い。

 これは、キリスト教信仰による救済を、悪魔が阻もうとするため、と言う。それで、神の救済計画に従わない者には悪霊が働いて、神に従うSクリスチャンセンターの教会員の活動や生活を攻撃する、というパターンを主張している。

 その対策として、『悪霊に勝つには、立ち向かえ』と言われ、『立ち向かい』の内容として、より積極的な教会活動を求められる。そのため、Sクリスチャンセンターの教会活動を、すべての人間関係、社会生活、家庭生活に優先させることが教義となっている。その中には、神学生・奉仕者になることへの促しもある。

 これらが、教会員にとって脅迫的教えとして受け取られ、自分の人生の悪い要素から逃れ、良い道を切り開くために教会活動に積極参加する決断につながる。

b−2)『霊の見分けの器(人)』『霊的に敏感な人』が神によって配置されていて、教会内の悪霊の動きを把握していると言う。教会員や来会者から、悪霊の影響を受けた人物を選別する、と言う。 (2−A.a−3)参照)

b−3)これらのことで「悪霊への対応が出来ている」と自画自賛し、他のキリスト教会や一般社会への区別や優越を強調する。

b−4)悪霊から守られる範囲

 Sクリスチャンセンターの教会に留まることで悪霊から守られる内容は、命、健康または癒しの約束、家族の救い、自分の救いの保証となる信仰、神の声に聞き従う霊性、神の召しである。

b−5)悪霊から守られる条件

▽Sクリスチャンセンターに出席すること。奉仕活動をより積極的に行うこと。

▽日常生活で『祈り、預言、聖書通読』を必ずすること。

▽教会でも日常でも、精神的霊的に『Sクリスチャンセンターの教会と長老・牧師による、神の守りの傘』に入って、従順であること。奉仕者は、上位者に絶対服従すること。

▽個人を攻撃する悪霊に対して『神の御名によって出て行け』と命令する『霊の戦い』を行うこと。他の宗教の儀式に参加すると、悪霊の影響を受けるので、その前後に『霊の戦い』を行うこと。

▽一般の音楽やTV番組や新聞の種類よっては悪霊が働いているので、購読・視聴を制限すること。

▽人形やぬいぐるみは、悪霊が働くので、持たないこと。

▽人間関係を『見分ける』こと。Sクリスチャンセンターに反対したり、批判する記事は読まないこと。

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